2023/09/02 09:55
おはようございます。
ぬか床再生プロジェクトは終わったのですが、ぬか床がダメになってしまった原因について調べていたら知らなかった事、思い当たることがあったのでお伝えします。
これは知らなかった事ですが、そもそも”ぬか床”の乳酸菌の寿命が1-3週間なのだそうで、野菜を漬けたり新しいヌカを足したりしなければ約1ヵ月で乳酸菌が居なくなってしまうのだそうです。
更に、乳酸菌にとって高熱や酸素もストレスになるという事で、かき混ぜすぎや温度管理が出来ていないと、やはりだめになるそうです。
思えば前回のぬか床を作って十分に発酵した後、しばらく休みに入ってしまったこと、その前後もぬか床を売っていなかったこと、それらを考えると”ただかき混ぜているだけ”の状態を1ヵ月くらい続けてしまっていたので、だめになるべくしてなった、という事ですね。反省。
それにしても、乳酸菌の寿命がそんなに短いとは思っていませんでしたし、なんなら乳酸菌には寿命なんて無いとさえ思っていたので衝撃的でした。
だとすると、「これは100年物のぬか床です」とか、「お婆ちゃんから代々受け継いできたぬか床です」というのは理屈に合わなくなりますね。
ぬか床は使えば使うほど減るので、新しいヌカを入れなければいけません。
例えば、10kgのヌカ樽でひと月に500gの新しいヌカを追加した場合、20カ月でヌカ全体が入れ替わる計算になるし、まぁそんな単純な事ではないと思いますが、乳酸菌自体を考えても「お婆ちゃんが使っていた頃の乳酸菌」は3週間で無くなってるという事は、受け継いだヌカなんて実際は存在しない事になってしまいます。
ただ、心情的には”代々受け継いできたぬか床”って良いもんですよね。
今も夏目漱石が使っていたぬか床を利用している場所があるそうですが、漱石の息吹や歴史が詰まっていると信じる方が正しい様な気がします。
