2025/06/20 11:11
「温暖化の嘘」と言われる前に、本当に嘘なのかを問いたい
先日ふとしたきっかけで、以前見たYouTubeの番組のことを思い出しました。出演していたある科学者の話が、ずっと胸に残っています。
彼はこう語っていました。科学という分野もまた、医学や他の学術分野と同じように、「論文・お金・権力」という構造に支配されていると。そして、地球温暖化について「人間の活動によって進行している」と世界的権威が言えば、多くの研究者がその意見に追随せざるを得ないと。たとえ、その裏に経済的な利権が潜んでいたとしても、です。
現在、温暖化を前提とした研究には研究費がつきやすく、その潮流に逆らったテーマでは、どんなに優秀な研究者でも生き残れないという現実があるそうです。一方で、温暖化への懐疑的な視点からの研究は資金が集まらず、ほとんど表に出ることもない。
番組の中でその科学者は、データを冷静に見れば、気候変動は地球の自然活動の一部であり、人類の影響が主因だとは言い難いのではないかと主張していました。彼の語り口はとても誠実で、論理的で、個人的にはとても腑に落ちるものでした。
そんな中、今朝のニュースで目にした環境省のメッセージに、どうしても違和感を覚えました。「温暖化に懐疑的な情報はデマなので注意を」と、メディアを通じて発信されたのです。
もしその懐疑的な情報が「嘘」なのであれば、本当にそうかを明らかにするためにも、きちんとした研究を行ってほしい。その議論の余地すら排除してしまうのであれば、それは科学ではなく「統制」ではないでしょうか?
科学とは、本来異なる視点や仮説に対しても開かれたものであるはず。政治や経済の思惑によって、その自由が奪われるようなことがあってはならないと思います。
